君に出逢えた奇跡
「おはよ。日向」
「おは‥ん?美空、どうした?何かあった?」
私の変化にすぐ気が付く
私の親友
一ノ瀬 日向【いちのせ ひなた】
日向は名前の通り
明るくて優しくて。
いつだって私のことを見ていてくれる。
さっきまで重かった心が
日向のおかげで少し軽くなるのがわかる。
「日向‥私、ヒロトと別れた。」
「別れたぁ?」
「ちょっと!!日向声が大きい‥」
「あっ、ごめん。でもビックリして‥
でもどうした?」
「ヒロトに振られちゃったよ。」
「理由は?」
「わからない。ヒロトは何も言ってくれなかったし‥」
「なにそれ?私ちょっとヒロトの所に行って‥」
そう言った日向の腕を私は急いで掴んだ。