君に出逢えた奇跡
着いた海は
まだ風が冷たくて
人もほとんど居ない。
でもそれが何だか落ち着けて気持ちよかった。
「さすがにあまり人がいないな。」
「そうだね。」
「でもおかげで美空とゆっくり話せるな。」
「そうだね。」
少し2人で浜辺を歩いた‥。
砂浜に残る2人の足あとは、今こうして蒼汰と2人で歩いている事が夢じゃないと教えてくれる。
「美空‥今まで秘密ばかりで本当にゴメンな。そんな俺を信じてくれてありがとう‥」
「ううん。きっと蒼汰は蒼汰なりに秘密に苦しんでるんだろうと思ってた‥。」
「苦しかった‥かな。美空に全部話してしまえばどんなに楽なんだろうと何回も思った。」
「そっか。」
「美空、俺の彼女になって?」
それはずっと待ってた気がする言葉だった‥
「私でいいの?」
「オレは美空がいいの。」
私は小さく頷いた‥。