君に出逢えた奇跡
「やっぱり俺、美空を好きになって良かった」
「えっ?何急にッ。」
「美空は、きっと俺のホントを知っても変わらないだろうなっなんて‥なんの根拠も無いのに思ってた‥」
「そうなの?」
「でも、間違ってなかっただろ?」
「そう‥なのかな?」
「まぁ‥変わるような相手ならファストフードの店で食べようなんて言わないだろ?」
そう言って蒼汰は意地悪な顔で笑う。
「だって〜。」
「そんな美空が俺はいいんだからな?これからも美空は、美空のまま変わるなよ」
「変らないよ。」
だって‥私が好きなのは蒼汰だから。
あっ、でも
きっと私は少しだけ変わるかもしれない。
だって‥今までは声しか聞くことが出来なかったけど、これからはテレビの中だけど顔は見られるじゃない?
だからきっと私は、今まで興味すら無かった速水 蒼を探してしまうだろう‥