君に出逢えた奇跡

「美空〜~起きろ〜~」

「ん〜~」

蒼汰の声で目覚めた私。

「おはよ美空。日向ちゃんに会いに行くんだろ?早く準備しないと〜~もう昼前だけど?」

「えぇ〜~私そんなに寝てた?」

ベッドから慌てて飛び出した私に

「嘘。まだ9時」

「ひどいよ〜~蒼汰。」

「美空が全然起きないから。意地悪したくなっただけ。」

そう言って子供みたいに笑う蒼汰
だってさぁ‥
気持ちよさそうに眠る蒼汰を見てたら
なかなか眠れなかったんだもん。

でも‥教えてあげない。


「蒼汰のバカッ」

「バカでもいいけど、美空の寝起きヤバイね。」

ん?
イヤぁ〜~!!
髪はボサボサ、パジャマは‥
とりあえず大丈夫。

「見ないでよ!!」

「ムリ〜~。でも‥こんな事が俺は幸せ。」

ズルイよ蒼汰。
そんなこと言われたら、何も言えなくなる。

何だか急に恥ずかしくなって俯く私を
ぎゅっと抱きしめてくれる蒼汰は暖かくて蒼汰の胸の中は居心地が良かった。



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