一億三千万分の一の人間の現在に至るまで。
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「今日はこれとこれね。」
私のママはまぁいわゆる教育ママってやつでした。
当時小学生だった私の部屋に、毎日ワークを大量に部屋に持ってきて、それを監視されながらこなす、そんな毎日。
ここが分からない、そう言えば顔や体を殴られ、泣きながらやりました。
壁に頭を打ち付けられ、立てなくなって倒れ込んでもママは出来の悪かった私に腹が立ち、頭に血が上り、まるでサンドバッグのように私を蹴り続けたのです。
それが当たり前の風景で、パパも他の姉妹も何事もないように食事やテレビを見ていました。
ただ当の私は、それが当たり前だと認められず、しかも自分は出来が悪いと思っていなかったため、この家が大嫌いでした。
だからママのいない隙に、余っていたノートになぜこんな家に生まれてきたのか、死にたい、殺したい、そんなことを書き続けていたのです。