一億三千万分の一の人間の現在に至るまで。
中学に入学すると、ますます私の非行はヒートアップしていきました。
当時1年生だった私には3年生の姉がいて、先輩たちに可愛がられ、言わば学校内は怖いもの知らずと言った感じで、それなりに自由に生活できました。
スカートは下着が見えるか見えないかくらいの短さ、スタッズをたくさん付けた革のスクバ、明るい髪色にピアスはじゃらじゃらと付けていました。
「こら!なんだその格好!」
「うっせーハゲー」
学校の先生も注意はしてくるのですが、全く聞き入れなかったです。
先輩たちとも遊んでいるうちに、他中の生徒とも交流を持つようになりました。
そのときに知り合ったのが有香、拓斗、翔の3人でした。
私たちは夜、ほとんど毎日のように遊んでいました。
まぁ中学生ですから、花火をしたり、海に行ったり、そんな遊びです。
ある日、有香と買い物に出かけました。
「ねー陽愛、拓斗のこと好きになった…かもしれん!!」
突然のことにびっくりして、私は言葉が出ませんでした。
4人は友達で、恋愛対象ではないと、私はそう思っていたからです。
「え、まじで?どするん?」
「とりあえずアタックするしかないでしょ!恋する乙女になってしまった(笑)」
へぇ拓斗かぁ
まぁおもしろいしルックスも悪くないし、好きになってもおかしくないからなぁ
急なことだったし私は恋愛にまだ疎かったため、戸惑いを隠せませんでしたが、とりあえず応援しようと思いました。