逆らおうと思わない
「色んな角度から撮ってあげますよ、安西先輩。何もかも撮って、そうですね…僕のブログにでもアップして、皆に見てもらいましょうか。どこの誰かも分からない男達に、『僕の言いなりになる彼女のです』ってタイトルで、安西先輩のを隅から隅まで…」

「いやっ、そんなの恥ずかしいっ、私、外歩けなくなっちゃう!」

何とか抵抗しようとするものの。

「めぐる」

低く冷たい声で畠山君に下の名前を呼ばれると、思わず身を固くしてしまう。

「いいねめぐる?写真を撮ってブログで公開する。文句はないな?」

「……はい」

私は逆らえないまま、畠山君にされるがままに写真を撮られた。

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