小悪魔系男子と甘々同居中♡




屋上の扉のノブを回す前に息を整える。



絶対大丈夫。



髪の毛がボサボサになっていないかだけ確認して、私は扉を開いた。




そこには見慣れた細身の男の子。




「春木くん……」



ああ

やっぱり来てくれた。



優しい悪魔。




ポケットに手を突っ込み、フェンスに寄りかかる春木くんは私を見て笑った。




「何かあったのかと心配になりました。

あんな文面で……」



「ごめんね、えっと、言いたいことが……」




私はぎゅっと制服のスカートを握った。






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