小悪魔系男子と甘々同居中♡
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昼休み
私は多分今一番苦手な人に呼び出された。
「……あの、何ですか?飯田先輩。」
「いいから来て。」
綺麗にそろった黒髪が私の前で左右に揺れる。
細いのに、なぜか大きく感じる背中。
少しずつ私のなかに不安が募っていった。
飯田先輩の歩みが止まったのは、階段下の少し暗い場所だった。
何人ものファンが待ってるのかと思っていたけど、
そこには私たち以外誰もいなかった。