小悪魔系男子と甘々同居中♡




「すみませんでした。

今までありがとうございました。」




行儀よく一礼して

春木くんは私の家を出ていった。




その後ろ姿を見つめる私の目からは止めどなく涙が落ちる。


嘘つき。



私の涙も。心も。春木くんも。



ずっと叫んでるくせに。


行かないで、と。




大好き、と。





「寒いよ。」




季節はもう12月だ。


寒がりの私は冬が苦手。




頬を伝う涙はすぐに冷えて

私には寒かった。








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