小悪魔系男子と甘々同居中♡
「ごめんっ……。
実は春木くんが怪我したみたいで。
何もなかったらそれでいいの。
でも、やっぱり保健室行ってみる……!」
「え……凛?」
「ごめんっ……一華!」
私は体育着のまま更衣室を飛び出した。
たいした怪我じゃなかったって安心できればそれでいい。
遠目に見るだけ。
保健室に着くと、ファンの子達が外にたむろしていた。
どうしよう。
思いきってファンの子に春木くんの怪我について聞いてみよっかな……。
勇気を出して話しかけようとしたその時、
休み時間終了のチャイムが鳴り、ファンの子達は駆け足で教室に戻っていった。
う、嘘。
行っちゃったよ……。
誰もいなくなった保健室の前。
足音を立てないようにしながら、私もそこに近づいた。