小悪魔系男子と甘々同居中♡




ドアの前には先生不在を知らせるマグネットが貼られている。



もしかして自分で手当てしてるのかな。




本当は大怪我なのかも。


誰にも気づかれないように、痛みを我慢して……




そんなことを考えただけで不安が押し寄せてくる。





そうだ。


私も手を擦りむいたことにしよう。



それで、偶然保健室で会ったんだったら言い訳が立つし、緊張しないかも……。





井波くんの顔を思い浮かべて、大きく深呼吸をしてから

保健室の扉を開けた。







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