小悪魔系男子と甘々同居中♡




翔side



「ハァ……」



「どうした、翔。元気ねーな。」



体育の授業中、俺のとなりに座る山本が明るめの声で話しかけてきた。



「別に……」


「みんなの王子様が聞いて呆れる。

『大丈夫さ。』とか言って爽やかに笑えよな。」


「なんだそれ。

だいたい王子様なんかじゃねーっつの。」


「よく言うぜ。

試合してる女子もお前のことばっか気にしてんじゃん。」


「知るか。」


「機嫌悪っ……」




そう言いつつ山本はケラケラと笑った。





そりゃ嫌にもなる。



なんでよりによって隣のコートでやってんのがセンパイのクラスなんだ。







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