小悪魔系男子と甘々同居中♡
痛みをこらえているうちに試合は終わった。
これは突き指かな。
センパイのことばっか気にして突き指とかダセー……
「翔!お疲れっ」
一人の女子が俺にタオルを渡した。
「ああ、サンキュ。」
「ねぇ、指どうかしたの?」
少し腫れ始めた指にファンのやつは早速気づいた。
「翔?大丈夫?」
「ヘーキヘーキ。」
「腫れてんじゃん。保健室行こうよ。」
「大丈夫だから。」
俺はその女子を振り払って更衣室に逃げた。
でも、さすがにこのまま放置は痛すぎる。
「おい、山本。俺、保健室行くから。」
「突き指か?」
「まぁな。」
「めずらしーな。
それに、お前さっきっから変だぞ。大丈夫か?」
俺は山本に苦笑いを向け、手早く着替えて保健室へ向かった。