小悪魔系男子と甘々同居中♡
自分でもなんでこんなことをお願いしたのか分からない。
でも、
頭のなかに浮かぶのは
『春木くん』
という言葉ばかり。
大嫌いだと、出ていってと、
言ったくせに。
「白石、起き上がれるか?」
「え……うん。」
井波くんに手伝ってもらい、私はベッドの上で起き上がった。
「白石が帰ってこないって、笹森(一華)が心配そうにしてたから、様子見に来たんだ。」
「そう……なんだ。ごめん。ありがとう。」
「この時間はとりあえずここで休んでな。
俺、一旦授業に戻るから。」
「うん。」
井波くんは安心する笑顔を浮かべて、私の元を離れていった。