小悪魔系男子と甘々同居中♡
そのまま走り出した脚が不思議なくらい止まらない。
背中に一華の手の感触が残っている。
走れる。
きっとどこまででも。
その足は自然と屋上へ向かっていた。
「はぁ…はぁ……」
考えることもなく、私は屋上への扉を開いた。
あ、この光景
見たことある。
フェンスに寄りかかる細身の男の子。
初めて告白したときと一緒だ。
「春木くんっ……」
春木くんは驚いた表情で私を見た。
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