小悪魔系男子と甘々同居中♡




「帰ろ。」


「はい。」



そっと繋がれた手は温かかった。




****




帰り道、春木くんは不満そうに言った。




「センパイに追い出されてから大変だったんですよ、俺。」



「そういえば…どこに泊まってたの……?」



女の子の家、なんて言わないでよね……



さっき愛を確かめあったばかりなのに、

そんなことを思ってしまう。




「友達の家行こうにも、俺の親に連絡されたら田舎に連れ戻されるし、

女の家泊まるわけにもいかねーし。」



「良かった……」



「よくないですよ!」



「あ、ごめん……。」



つい口に出てしまった…。



「学校です。」



「え?何が」



「だから、学校に泊まってたんですよ。」



「はぁっ!?」




学校……?

確かに春木くんはどこから持ってきたのか分からなかったけど、大荷物を持っている。




「うちの学校警備薄いから、巡回のとき隠れていれば割といれるんですよ。」



すごい度胸だ……。





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