小悪魔系男子と甘々同居中♡
出会ってすぐは、そんな風に柔らかく笑える人じゃなかった。
春木くんはすごく変わった。
最初はどこか様子を見ているような、作っているような感じだったのに
今は心から笑ってくれてることが手に取るように分かる。
春木くんからしてみれば私も変わったのかな……。
「じゃ、先に出ていて下さい。」
ディナーが終わると、春木くんは楽しそうに私の背中を押す。
「だって……お金……」
「女に払ってもらうなんてみっともないことできませんよ。」
さっきはみっともなくても気にしない、とか言ってたのに。
「分かったよ…。ありがとう。」
外に出ると、辺りはすっかり暗くなっていた。