嘘を重ねて。




「じゃあまた明日」


「うんっまたねーっ」



そんな言葉が飛び交う教室を
私は逃げるように出た


学校が終わると私は
すぐに家に帰る


居場所のない学校から
とにかく逃げるように
足早に


……結局、家にも居場所はないのに。



それでも
現実から逃れるように

足早にその場を立ち去るのだ




「ただいま」




静かな家に
虚しく私の声だけが響く



当然 返事など返ってくる筈がない










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