嘘を重ねて。






今でも目を閉じれば浮かんでくる

あの頃の記憶





こんな風に懐かしむのは
いつぶりだろうか



あの頃の記憶



その片隅に
確かに君は居た





「はぁーっ……」





すっかり寒くなったこの季節になると

決まって思い出す




私の中の時計は

まだあの時から動かないままだ





私はそっと目を閉じると
懐かしいその記憶へと手を伸ばした




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