嘘を重ねて。



「おはよう」


そう言っても
当然、誰も振り向きはしない。


このクラスに私の居場所は無いのだ
苛め…そんな簡単な事じゃない

理由なんて何もないからこそ残酷なんだ。



HRが始まった教室で
私はふと窓の外に視線を移した


「まだ…雨、止まないんだ…」


誰にも聞こえない声で
小さく小さく呟く


雨を見ると憂鬱になるのは
あの時と同じだから…


そう。あの時から
私は変わってしまったんだ…



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