嘘を重ねて。




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「おはよーっ」





どこからか明るくて楽しげな声が聞こえた



私と何ら変わりない
ただの女子高生なのに


私からは遠く
私とは明らかに違った



あの子の周りには
沢山の人がいる



でも
私の周りには
誰もいない



そんな事を考えながら
イヤホンから聴こえる音楽に
意識を集中させた





「ふぅ……..」




代わり映えのない毎日が

今日もまた始まった。





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