嘘を重ねて。



ーーーーそこに悲劇が訪れた


“ブロロロロ…”

一台のトラックがこちらに走ってくる



「止まって下さい!!」

力いっぱいに手を降るが
運転手はどうやら様子がおかしい
…眠っているのだ


立ち上がりたいが足はびくともしない
唯、車はどんどん迫ってくる


「止まって…っ!!おねがい…っ」


残り数メートルまで迫り
もう駄目だと覚悟した時

「結映…っ!!」

誰かが私の名前を呼んだ気がした



その次の瞬間




ーーーー私の体は宙を舞った。









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