pure






次の日。


朝から仁が来た。



黙ったまま。部屋に入る。




「昨日、ひなの家、行った」



俺は椅子に座る。



仁は立ったまま



「泣いて、一人になったって思ったって・・・・・」



仁の顔は辛そう。



俺のせいだよな。




「俺も、ノリも、ひなの事避けてたから、だから・・・・・・・・」



全部俺のせいだ。



「ひなに話してやって?俺の口からじゃ言えない。ひなが不安なのは、何も知らないからだよ。みんなは知ってるのに、自分だけ知らないって、泣いてた」













俺は泣かせてばかりだ。



そんな俺でも、ひなに会っていい?



今日は、ちゃんと聞いてくれる?




俺は、ひなに嫌われたら生きていけない。



俺の全部、話すから、嫌わないでいてくれる・・・・・?


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