pure
「ごめんっ・・・・・」
きつく、きつく抱きしめる。
俺の腕の中で泣き出すひな。
「会いたかったっ」
俺のシャツを握りめる。
「俺も・・・・・」
久しぶりに見るひなの顔は、泣き顔ばっかりで・・・
俺、最低だ・・・
ひなの頬に触れる。
涙目で俺を見るひな。
ゆっくり、唇を重ねた。
それから、ひなの手を引いて、歩き出す。
黙って、ついてくるひな。
目的の場所に着き俺が立ち止まる。
振り返ると不思議そうなひな
「ここ・・」
「俺んち。誰もいないよ?俺の両親共働きで、しかも両方揃って単身赴任。」
「え・・・・?」
ひなの手を引いて、家に入る。
居間に入ってソファーにひなを座らせる。
なんか飲むものと思ってキッチンへ向かう。
「あちーな」
そう言って、エアコンのリモコンを持ち、電源を入れる。
その間、ずっと俺を目で追うひな。
「・・・・・・・・・・・そんなに見られてると恥ずいんですけど・・・・」
俺が言うと
「だって、ずっと見てなかったから。」
なんて、可愛いこと言い出すし。
ひなの向かいに座る。
ひなのかおをジッと見る。
どんどん赤くなる顔。
「・・・・・・・優君・・・・見すぎ・・・」