pure
「約束破った。ごめん・・・」
そういう俺に
ひなは首を横に振って
「破ってないよ!!智久くんを守ろうとしたんでしょ?」
必死に訴えるひな。
「でも俺・・・・ひなに会うまではケンカばっかしてた。夜の店とかで働いたりしてたし・・・・汚い世界いっぱい知ってる。だから・・・・・怖かったんだ・・・・」
ひなを抱く腕に力が入る。
「俺、汚い。ひなみたいなキレイな心の子には似合わない。だから、ひなに嫌われんじゃねーかなって・・・怖かった。」
ひなは首を大きく横に振り
「嫌いになったりしないもんっ・・・私の方が不安だった。優君はカッコよくて、大人っぽくて。私みたいな子供っぽい子となんで付き合ってくれてるんだろうって・・・
だから、私には何も話してくれないんだって・・
だから、友達に彼女って紹介してくれないんだって・・・
似合わなかったら・・・一緒に居ちゃダメ・・・?」
ひなが涙を流しながら俺を見る。
俺は、ひなをギュッと抱きしめて。
「一緒に居たい。俺、ひな以外いらない。だから、一緒に居て?俺だけのモンになって?」
ダメだ、なんか俺泣きそう・・・
「私はっ・・・優君じゃないとヤダって言ったもん。優君じゃないと・・・」
ひながしゃべってる途中でキスをした。
「んっ・・・・」
甘く、優しく。
好きだよって気持ちが伝わるように。
「んっ・・・はぁっ・・・・」
俺のシャツをギュッと握る。
でも、離せない。
ひな唇をゆっくり味わう。
唇を離すと肩で息をするひな。
ギュッとまた抱きしめて。
耳元でささやいた。
「好きだよ」って・・・・・・