pure


至近距離で目が合う。


優君に顔を見つめられる。


「う、うん・・・」


どうしていいかわからず、目が泳ぐ。


優君は優しく笑ってどんどん近づいてくる。


「え・・・・・・・んっ」


唇にやわらかい感触。


なんで・・・・・・?


私の唇の上で動く優君の唇。





ゆっくり離れると、優君はまた笑って



「スキだらけ」



そういうと、教室の出口へ歩き出した。





えっ?えぇ!



今の何っ!!



なんで?!



一人パニックを起こしてると。



「ほらっ、泣き虫ひな、行くぞっ」


廊下で優君が言う。







どういうこと・・・?






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