pure




日曜日。



妹のはなを連れて買い物に出かけた。



近くの大学内の購買。



ここには文房具がいっぱい売ってある。


シャーペンも、消しゴムも、予備がないと不安なんだよね。



学校とは反対方向の大学。



方向的には優君の家のある方。





いい天気で、歩いて出かけたから、もしかして会えるかも?なんて期待もちょっとあったり・・・・・



まぁ、そんな都合のいいことあるわけないか。







偶然会っても大丈夫なように、お気に入りのワンピースで出かける。






はなは小学4年生。


大学内を歩くと不自然なんだけど、その大学の広場は結構有名で、近くのお年寄りや子連れの夫婦とか、休みの日になると散歩コースとして使われてたりする。


購買にははなが喜びそうなキャラクターの文房具は置いてないけど・・・・


一緒に出かけるのが久しぶりだからうれしそうにくるくる回りながら歩く。



歳の離れた妹だからかわいくて仕方ない。



「おねーちゃんっあとでアイス食べよー!!」


元気に言うはな。


「おかーさんには内緒ね!」


私の腕を抱きしめて言うはな。



妹には弱いんだよねぇ・・




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