pure








目の前が真っ暗になった。



彼女・・・・・居たんだ・・・・・・




黙り込む私を見て不思議そうなはな。


「おねえちゃん?」


下から私の顔を覗き込んで心配そう。


はなに気づかれないように、無理して笑顔を作って。


「暑くなってきたね、帰ろっか。」


はなと手をつないで大学を出た。









その日の夜、ご飯を食べているとき。




お母さんが予備校のパンフレットを私に差し出す。


「なに?これ・・・・」


「予備校、そろそろ通ったほうがいいんじゃない?放課後学校で勉強って言ったって、同級生で一緒にしてるぐらいでしょ?先生がいるわけじゃないんだし、」



確かに、そろそろ本気で勉強に取り掛からないといけない時期なのかもしれない。

今日子も予備校に通ってるって言ってた。



予備校に通いだすと放課後、教室にも残っていられない。










でも、、ちょうどいいかもね。




もう、優君にどう接していいかわからないし。







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