pure

ガタンッドン

と後ろの席から音がした


「あ~!優だ!おっはよー」


とキラキラの笑顔で後ろに座った人に声をかける


「仁 朝からウザイ」


低い声。


ゆっくり後ろを見ると


黒髪ストレートの男の子。


背も高くてスラーッと細身で、切れ長の目。


顔の作りも綺麗で見とれてしまうほど・・・






「何?」


やばいっ見とれちゃってたっ


「えっ?あ・・・あの・・・」


おどおどする私・・・・



「あ!優!この子木村ひなちゃん!今さっき仲良くなったんだよ!」


と仁君が私の頭をなでる。


「人見知り激しいみたい~、だから睨むなよ、おびえてるじゃん」

「べつに睨んでねーし、」

「ひなっ、こいつ小林優っての。見た目怖いけど、大丈夫だよ。ホントはやっさしぃから♪優って呼んでいいよ。」

「うるせーよ、仁。余計なこと言うなっつの」



さっきからずっと仁君に頭なでなでされてて・・・


そんなこと男の人にされるのって小さいときにお父さんにされたぐらいだからどうしていいかわからず・・・・
また視線を下にしてしまう。


だんだん顔が赤くなるのもわかるし・・


くすっと笑い声。


上に目線を上げると笑ってる優君


ドキッ


カッコイイ・・・

なに??コレ・・・・・



もっと顔が赤くなるのがわかる。





そのとき先生が教室に入ってきた。

はぁ。どうしよ・・・


ドキドキが止まらない・・


これから当分この席だよね・・・


この二人に挟まれてどうしていいかわかんないじゃんっ


だからってほかに友達もいないし・・・



この先どうなるんだろ・・


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