pure
「泣くなって・・・」
またギュッと抱きしめられた。
「だって・・・・仁君としゃべれないの辛かった・・・」
そう言って仁君のシャツをぎゅっと握る。
「んなこと言うなよ・・・」
小さく呟き私を抱きしめる力を強める。
「仁く・・ん、苦し・・・」
「俺・・・・ひなの事・・・・好きだよ」
「え・・・・・」
「でもっ・・・・・」
ぱっと私の体を離し
「わかってる、ひな、優のこと好きでしょ?」
寂しそうに笑って
「だから、ごめんとか言うなよ?俺が勝手に好きなだけだから。」
わからない。
なんで私?
仁君みたいにステキな人にはもっといい人がいるはずだよ。
優しくて、カッコよくて。
私にはもったいない。
そんな人が私を好きだなんて、ほんとに信じられない。
生まれて初めて告白された。
嬉しいけど、苦しいよ・・・・