pure


電車に乗って、公園に着く。



数人の男の子の集団が見える。



見たことないような、カラフルな頭のジャージ姿や破れたジーパンはいた・・・・・



どっからどう見ても不良集団。


原付バイクや大きなバイクがいっぱい止まってて・・・



私絶対場違いだよね・・・・?




ノリ君だってタカ君だって、見た目怖くても優しいってわかってるからいいけど・・・


ココまで集団でいると・・・・・コワイ。



その中から


「あ!ひな!来た来た!」


と仁君がひょっこり頭を出す。



「なに?ノリの彼女?」


周りの人たちがノリ君と私を見る。



仁君見つけてほっとしたけど・・・やっぱダメ。


さっと大きなノリ君の後ろにかくれた。



「おい!コラっそんな目で見んなよ!怯えてるしっ」


こっちをジッと見る人たち向かって仁君が威嚇する。


「ひな、大丈夫、こいつら見た目こんなだけど怖くないよ。俺らのダチ。優しいから心配しなくてもいいよ。」


そう言われて、仁君に腕を引っ張られる。


「ほんとに・・・・?」


「大丈夫。」



仁君の優しい笑顔に私も自然と笑顔になる。



「なに?仁の彼女?」


「ちがーう!この子は俺のクラスの子!誰の彼女でもないの!」


「マジで?俺、カズト!よろしく~」


「あ!俺マサ!!」


ずんずん迫ってきて自己紹介される。


真っ赤な頭の男の子や坊主で眉毛細い男の子。


「あ、あの・・・・・」


タジタジになる私・・・


「コラ!お前ら迫りすぎ!ひなちゃんビビってんじゃんっ」


ノリ君が助けてくれた。
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