pure

その時



「あ!優!来た来た!」


タカ君が大きな声で叫ぶ


「うるせー。んだよ。」


ダルそうに、ジャージ姿で現れた優君。



「ったくお前誘うためにお前んちの近くで集まったんだろーがっ」



優君・・・・来たんだ・・・




「ひなちゃん。今日。優としゃべってね」


私のそばによってノリ君が小さな声で言う


「え・・・?」



ぱっと顔を上げると優しい笑顔で


「大丈夫。」



ノリ君がそう言ってくれた。






それでも、優君の傍に行くことが出来なくて。





花火をしてみんなが騒ぎ出した。




「ひなちゃん、はーい」


笑顔で花火をくれたのは・・・



「あ、俺カズトね。」


「カズト君・・・?」



「そ、はい、火つけるよ」


にっこり笑ったカズト君。


「あ、ありがとう」


「どういたしまして」



笑うと目がなくなって、なんか可愛い。



ほんとだ。仁君が言ったとおり怖くないや。

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