pure
ゆっくり離れる唇。
訳がわからない私はぼーっと優君を見つめる。
「なんで?なんで一緒に居るのがつらいの?」
優君が真剣な目で言う。
一緒に居るのがつらい・・・?
「俺と居るのイヤなのに、なんで俺じゃなきゃイヤなの?ひな意味わかんねーよ。」
怒ったように優君が眉間にシワを寄せて言う。
「だっだって!優君の方が意味わかんないっ!彼女いるのにっ私にキスするし!今だって!からかうにしてもひどすぎるよっ」
勢いに任せて言うと
大きくため息をついて
「俺の彼女がどこにいんの?」
肩を落とした優君が呟いた。
「え・・・・・?」
「俺、彼女なんでいないけど?」
苦笑いした優君と目が合った。
「だって!見たもん!N大の広場で!女の人と一緒に居たもんっ」
首をかしげた優君が
「は!?」
大きな声を上げた後
「ハッキリ言ったよ?彼氏だけどって!」
って私の言葉を聞いて、少し考え込んで
「あ、翔子?」
って呟いた