pure


「だからヤダって言ったのに・・・・タイミング悪すぎ・・・」



ブツブツ言った優君が、また大きくため息をついて



私の腕をグッとひっぱる


「わっ・・・」



びっくりした私は倒れこむように優君の腕の中に収まった。




耳のそばで



「翔子はイトコ。うその彼氏してくれって頼まれてただけ。あの日、あの1時間だけ。」


そう言う。


耳に息がかかってドキドキする。



低い優君の声が体に入ってくるような感覚。



「なのに、ひなに見られてたなんてタイミング悪すぎ・・・・」



私の頭を優君の手が撫でる。



「からかわれてるって・・・・思ってたんだ?」


私は何も言わず、首を縦に振る。



少し体を離し、優君が私の顔を覗き込む。



優しく笑った優君が



「からかってなんかないよ」



そう言って、またキスをした。




ゆっくり動く優君の唇。




熱い。




頭がボーっとしてくる。




「ふぁっ・・」




少しの隙間から空気を求めて息をすると




優君の熱い舌が入ってきた




「んっ・・・・ふぁ・・・んん・・・」




優君は私を味わうように舌を動かす。




クラクラして、立ってられない・・・




その時グッと腰を抱かれ引き寄せられた。




しばらくしてゆっくり唇が離れた。








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