pure



ボーっと優君を見つめる。



優君は私の顔を見て。



「ひな、その顔反則・・・・」



私から目をそらし、下を向く。



「え・・・・?」



髪の隙間から見える耳が赤いよ・・?



「優君赤い・・・」



私が呟くように言うと



「うっさい。」


ほっぺをつねられた



赤い顔の優君と目が合う。




いきなり色んなことがありすぎて頭が混乱してる。




優君には彼女がいなくて、今までのはからかってたんじゃなくて・・・




じゃぁ、優君は私をどう思ってるの?



私は優君の何?



”小林君すっごい女遊び激しいじゃん?どうせあの子も遊ばれて捨てられちゃうよ”




そんな言葉を思い出す。



優君をじっと見つめたまま



「好き。」



それだけ言ってみた。



試すような言い方。



でもハッキリした言葉聞をきたい。



目を丸くした優君が



「さっき聞いたし。」



そっけなくそれだけ言う。



やっぱりうぬぼれだったの?



優君は私のこと好きなわけじゃないの?



そんなの今までと変わんない。



目が潤んでくるのがわかる。



「ひな?」



低い優しい声。



余計に涙が溢れる。



「なんでっ・・・・じゃ、なんでキスするのっ・・・」


「え・・・?」



「私はっ・・・優君が好きなのにっ・・私のことなんとも思ってないんだったら・・・キスしないでっ・・」



「・・・・・」



優君は少し黙って



「ヤダ」



ボソっと呟いた

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