pure


「俺、なんとも思ってないなんて言ってない。てかなんでそんな決め付けんの?」



低い機嫌の悪い声。



「だってっ・・・・優君何も言ってくれないっ・・・・初めてキスしたときだって、あの後普通に戻ってて、夢だったんじゃないかって、ただの気まぐれだったんじゃないかってすっごく不安だった・・・・・優君何も言ってくれないからわかんないっ」




すると大きくため息をついた優君が



「んなこと簡単に言えるかよ・・・」



小さな声で言う。



「なんで言えないのっ」



本格的に涙が出てきた。




言葉で聞かないとわからない。



私の事どう思ってるの・・?



私が優君の腕から離れようと体を動かす。



すると腕を引かれ強く抱きしめられた。



ギュッと腕に力が入るのがわかる





「一回しか言わないからな。」





耳のそばで低い大好きな声が聞こえる









「好きだよ」









小さな声ででもハッキリ聞こえた。




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