pure
花火-優
土曜。
何にも予定のない俺は昼から爆睡していた。
寝ながら携帯がなってるのは知ってたけど・・・・・
ディスプレイの「タカ」って文字を見て、携帯を閉じた。
あいつ受験生のくせに遊ぶことしか考えてないのかよ。
最近、俺は機嫌が悪くて。
こんなの久々で。
気ぃ使いのタカだから俺のこと元気付けようとか考えてんだろうけど・・・・
と思ったらメールが鳴った。
ったくなんだよ。
---------------
FROM タカ
RE 起きろ
N公園に来てる。
花火すんぞー!
ふて腐れて寝てないで起きろー!
---------------
てかアイツなんで俺が寝てるとかわかんの?
めんどくせー・・・・
ってまた携帯を閉じて寝た。
それから何回も鳴る電話。
メールもしつこいぐらいで・・・
---------------
マジ起きろっつの!
来なかったら家まで押しかけんぞ!
---------------
ってメールを見て・・・・
ったくしょーがねーな・・・
重い体を起こし、着替えもせずにタカの待つ公園へ行った。
公園に着くと、いつも遊んでるメンバーが居た。
他校でよくバスケして遊んでる奴らとか。
後は学校のヤツとか。
その中に、ひなが居たんだ。
仁とノリと楽しそうに話してる。
なんで?
俺が今一番会いたくないのに・・・・