pure
●ひな
寝る前に、優くんの声聞けたのに・・・
見た夢は黒かった。
暗い中、後姿の優君が見えて、
でもいくら叫んでも、誰かと楽しそうにしゃべってて。
こっちを向いてくれなった。
私の周りには誰も居なくて。
すごく寒くて。
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次の日の夕方。
「当分会えない、ごめん」
と優君からメールが来た。
その日から。
優君と連絡が取れなくなった。
あの夜の電話から。
優君の声・・・・・聞いてない。
予備校にはノリ君も来なくて。
凛ちゃんは田舎に帰ってて。
いつも1人で。
今まではずっとそうだった。
優君と出会う前は・・・
あのころは1人でも平気だった。
でも今はダメ、寂しくてしかたないよ。