冬の恋
行為が終わり、くたびれたあたしはあなたに腕まくらされて眠っていた。
ヴー…ヴー…ヴー…
あなたのケータイが鳴った。
「ごめん」とつぶやき、あなたはベッドから出る。
あたしは起き上がり、ケータイを耳に当てて話しているあなたを見つめる。
「…分かってる。帰るって。…大丈夫。うん…。」
面倒くさそうに話すあなた。
通話が終わり、あなたが服を着始めた。
「…帰るの…?」
「うん、ちょっとね。」
「…仕事?友達?」
ベルトを締めるあなたに聞く。