冬の恋


































「…冬、好き?」










あたしが白い息とともに言葉を出す。










「…好きだよ。」





「…何で?」





「何でって…。理由なんて無いよ。なんとなく。冬は好き」





「…そう…」
























少し沈黙が続いたとき、あなたが言った。











「ね、どこか行かない?」





「…どこかって…どこに?」





「んー…どこか。」





「…なにそれ…」















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