わたし、あなたのこと諦めます。
「みんな、ごめんなさい……でも!
もう、大丈夫だから。」
みんなは見つかってよかったぁとか言ってくれたけど
本当に迷惑かけてごめんなさい
「どうする?カラオケ行く?」
志摩くん!
何言って………
私のためか……
それでも
「い………行くよっ!
私のせいでみんなの楽しみをなくすのは……嫌だから」
「わかった。じゃあ、早めに歩いてなー
電車の時間に間に合わなくなったら大変だ」
ありがとう
私の事を考えてくれて
「なぁ、もう本当に足大丈夫なのか?」
「へっ!?」
うわ……変な声が出てしまった
「?だから、足!大丈夫なのかって」
「あ、うんっ!もう平気……ありがとうね」
もう瀬奈ちゃんが藤田くんの腕にくっついてる事が
嫌だけど
精一杯の笑顔を見せてから
瑚晴のもとへ走って行った