わたし、あなたのこと諦めます。



それから数分待たされた


「ごめんごめん!」


瑚晴が戻って来た


「ねぇ、何しに行ってたの?」


「え?えっとー……カレンダー見に行ってた!」


「えー!?そうなの?そっかぁ、ならついて行けばよかった」


「でも藤田いたよ?」


「え"!?やっぱ行かなくてよかった」


藤田くんとは……気まずいままだし


「ねぇ、紗耶はもう藤田のこと好きじゃないの?」


「好き………?ん"ー、まだ嫌いになれてない……かな?」


そう言うと瑚晴の顔がパァっと明るくなって


「そっか!うんうん、嫌いにならなくていいんだよ?」


「え?なんなの?この前までは、あんなやつ嫌いになっきゃえばいいんだよ!みたいな事言ってたのに」


「あーははは………ちょっとね…ふふっ」


「なんか怖い」


「失礼な!」


だって怖いんだもん

何企んでるの?
< 317 / 553 >

この作品をシェア

pagetop