好きな人はモテます
「離さない」

なんか、頭上から聞こえた気がしたんだけど…?


「なんか、言った?
てか、離してもういいでしょ?」



「しゃーねーな」



やっと解放してくれた。



「淳志この調子で明日もよろしくー。
キスもな」

ノリ過ぎに注意する。


「こら、あんたらなに言ってんの!」



「おう、任しとけ!
な、美紗」




「な、しなーーーい」


私の叫び声は皆の笑い声で掻き消された。



「お前らさー、役だけじゃなくて付き合ったら?」



「なっ……」



「美紗、付き合っちゃう?」


なんて、言って抱きしめて来る。




「あほかー!!」



「うっ、げ」


思いっきり淳志を叩いた。



「もう、冗談やめて。
他の子なら本気にしちゃうからね
淳志かっこいいんだから。」



なんて、素直になれないんだろうとか思いながら教室からでた。


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