終わったと思っていた恋。忘れられたと思っていたのに……心の奥に積もった雪は、溶けないままで。
そんなあたしのそばにいてくれる友達。
ぶっきらぼうだけど、優しくて。
あの人とは違うけど……優しくて。
『ユキ色』の続編ですが、こちらだけでも楽しめる形になっています。
ひい。ちゃんの描く綺麗な白の世界の中、ゆっくりと再び芽生えていく、色付いていく結晶の感情は読んでいてとても可愛く、心地良いものでした。
あたしが特に好きだったのが、スノーボールをぶつけるシーン。
大切な人に大好きを伝えるバレンタインの、女の子のありったけの可愛さが上手く表現されていて、ほっこり幸せな気分になりました。
雪、スノードロップ、そして光…。
それぞれのキーワードが繋がって、すごくかわいい、バレンタインにぴったりの物語です。