銀狼の涙
その日、誰もが寝静まった夜中に―訪問者はやって来た。

―・・・ロランだった。

「ヴィアラ・・・。」

眠る彼女の額に口づけ、愛しき女の名を呼んだ。

「貴女をヴィリアスの元へ嫁がせるものか。そのためには・・・。」

彼はそう呟き―城を出た。
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