君の世界
友達!?
「紅茶でいい?」
「あぁ…」
「もっとも紅茶以外はないけど」
寝起きだけど、時間が時間だから…
ミルクティーを煎れる。
「すまない。」
静かに紅茶を飲みながら沈黙
僕も紅茶の香りとミルクの風味を味わいながら沈黙
「…幸雄は君が初めての友達なんだ…」
兄貴は愛人の子供だから幸雄は跡取りでヤバイ家業を継ぐのと、ゴツイ見た目と桁外れた腕力から媚を売るものはいても友達として、話しかけるものは今までいなかった。
だから僕が舐めた態度で話しかけたのが逆に嬉しかったらしく…
変わった奴なだけなんだろう。
家業も見た目も僕にはどうでもいいことだから…
「幸雄をよろしく頼む」
と帰って行った。