小悪魔的な彼と悲観的な彼女
「分かった、分かったよ琴乃。もっと前向きに捉えてみる事にする!」
「おぉ!そうだよ、彼氏だって出来たんだしさ!」
「そうだよね!その彼氏が5歳も年下の可愛い男の子でも関係無いよね!」
「…え?」
「初対面で全然何も知らないままここまで来ちゃったけど、それでもきっとなんとかなるよね!どうせすぐ若い子に乗り換えられるとかおば…になった瞬間捨てられるとかそんなの考え過ぎだよね、大丈夫だよね!」
「いや、それは違うと思う」
「……」
「……」
やっぱりか。
やっぱりなのか。
もう逆にそうだよって言って欲しかったような気がする…ハハ、そうだよな、何をトチ狂ったこと言ってんだ私は。別だ。これは別の話、別のカテゴリーだ。
大丈夫な訳無いじゃないか‼︎
「……すみれ」
「はい」
「大丈夫?悩みならいつでも聞くって言ってるのに」
「……」