小悪魔的な彼と悲観的な彼女
あの出会った時の事。
申し訳ない事をしたなと思いながら、なんでそんな私なんかの相手をしてくれたのか、しかも最後まで面倒見て付き合うなんて事になるまで…不思議な事があるもんだと単純に思ってた。
「そっか…そうだよね。遊ばれてるだろうなと思ったけど、始めから引っかかりそうな相手を探してて丁度いいのが私だった、そういう事なのかも…そうだ。絶対それだ。確か彼氏が出来ないって泣きながら言ったし!」
「な、泣きながら言ったの…」
「言った!そしたら彼氏になってくれるって言った!そしたら私が死にたくなくなるよねって!」
「あぁ…あんたの死んだ方がマシ病も発病しちゃったんだね…それで引かなかった彼に少し尊敬した」
「そっか、それでこうなったのか…なるほど、納得したよ」
「…うん、まぁ納得したならいいよ。とりあえず…なんか詐欺的被害にあったとか貢がされてるとか、そういうのはないんだよね?」
…え?詐欺…的被害?
あぁなるほど、そっかそういう事も…
でも流石に身に覚えは…無いな、うん。
「…一応、そういうのはまったく」
「じゃあいいんじゃない?遊びっていう理解があるなら騙されてるって訳でもないだろうし…あとは他の女に注意だね」