小悪魔的な彼と悲観的な彼女


「…連絡、待つのって辛いなぁ」


…なんて、今更だけど。


…今更だけど…?、そういえば私、連絡来るようになって結構経つけど、こんなのは初めてだ。


今までそんなに間を空けないで連絡が来てたのももちろんあるけど、こうやって連絡を待つのは初めてかも。待つっていう考え方が無かったっていうか…来てくれるならそれでいいって思ってた…そう言い聞かせてた…そう気持ちを無視してた…うん、まぁ無意識だったからさ、よく分かんないけどそんな感じだと思う。

でも他にも女の子居るだろうし、それなのに私にこれだけ来てくれるなんてっていうありがたみも感じてたから…あ、そうだ。他の子!

忘れてた。本人は否定するけど、だったらかかってくる電話は?って話だった。時間の関係とかでもうそれはこの間確定した訳だし、始めの頃は無かったのにっていうのも隠してたっぽくて余計にその説を立証させてるとでも言いますか…


て事は、つまりだ。


もしかして最近の拓也君は、他の女の子に会いに行ってるのではないだろうか。

他の女の子の番が回って来たんじゃないかと、そう思うのが自然な流れ…


「……」


…なんで?なんで今なんだろう。

なんで今こんな事に…だってもっと前だったらきっと、きっとこんなに…


辛く感じなかったのに。

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